ソフトバンク、災害時ドローン基地局の改良型を全国10拠点に配備完了

ソフトバンク株式会社は、災害時の通信確保を目的とした「有線給電ドローン無線中継システム(ドローン基地局)」の改良型を、2026年1月末までに全国10拠点への配備を完了したことを発表しました。

ドローン基地局とは

ドローン基地局は、地震や台風などの大規模災害により地上の携帯電話基地局が被災した際に、ドローンを上空に停留飛行させて臨時の通信エリアを確保するシステムです。現地到着後わずか30分以内に構築でき、半径数kmの通信エリアをカバーします。

有線給電で100時間以上の連続運用

最大の特徴は、地上から有線ケーブルで電力を供給する方式を採用している点です。バッテリー駆動のドローンとは異なり、連続100時間(約4日間)以上の長時間運用が可能です。これにより、被災直後から復旧までの長期間にわたって安定した通信環境を維持できます。

改良型の主な進化ポイント

  • 設営作業の容易化:ドローンの組み立て機構や給電ケーブルの構造を見直し、より迅速な展開が可能に
  • 自動離着陸機能:新たに追加され、運用の安全性と効率が向上
  • 遠隔監視・遠隔制御:機能が改善され、離れた場所からの管理が容易に
  • 寒冷地対応:北海道など寒冷地での運用性が向上
  • Starlink対応:バックホール回線にStarlinkを追加し、通信手段の多様化を実現

全国10拠点の配備体制

北海道・東北・関東・東海・関西・北陸・中国・四国・九州・沖縄の全国10拠点に配備が完了しており、日本全国どこで災害が発生しても迅速にドローン基地局を展開できる体制が整いました。

今後の展望

ソフトバンクは今後、システムのさらなる小型化や運用の自動化、バックホール回線の多様化など、ドローン基地局の高度化を推進するとしています。また、地方自治体や防災機関との連携を強化し、設営訓練や共同防災訓練を通じて、災害時の通信確保と地域の防災力向上に貢献することを目指しています。


出典:ソフトバンク株式会社プレスリリース(2026年3月5日)