ドローンが上空からクマをAI自動検知 ─ 栃木のIT企業が無料体験版を提供

クマによる人身被害が深刻化する中、栃木県のIT企業・株式会社NSi真岡が産業用ドローンでクマをリアルタイムに自動検知するAI機能を開発し、2026年4月より体験版の無料配布を開始しました。従来は人手に頼っていた山間部の監視業務を、ドローンと人工知能の組み合わせで自動化できる可能性があります。

機体搭載のAIがリアルタイムでクマを検知

この「ドローンによるクマAI検知機能」の最大の特徴は、AIの処理をドローン本体で行うオンボード方式を採用している点です。外部機器や追加ソフトウェアが不要で、DJI Pilot 2を使用する場合はモバイルネットワーク通信のない山間部でも運用できます。

検知性能はリアルタイムで最大128件まで対応し、飛行後の映像解析では最大1,000件を表示可能です。可視光カメラに最適化されており、DJI FlightHub 2との連携時には検知と同時に写真・GPS座標情報を指定のメールアドレスへ自動送信する機能も備えています。

音と光による自動威嚇も可能

本機能はV1スピーカーと連携させることで、クマを検知した際に最大129デシベル(1mの距離)の音を自動で発するよう設定できます。ライトとの組み合わせも可能で、検知から威嚇までの一連の対応を自動化できます。なお、クマへの追跡飛行(自動追尾)機能は安全上の理由から実装されていません。

対応機種と提供条件

対応するドローン機体は「DJI Matrice 400」「DJI Matrice 4シリーズ(Matrice 4D含む)」「DJI Dock 3」の3種類です。DJI Matrice 400は最大59分の飛行が可能で、ドックシステム(Dock 3)と組み合わせれば無人の自動巡回運用も視野に入ります。

体験版は申し込み者に対して3ヶ月間無料で提供されます。2026年6月末以降は有償化が予定されており、地方自治体・農業法人・林業事業者などの早期導入を促進する狙いがあります。

クマ対策の新たな選択肢として注目

近年、ニホンツキノワグマなどによる人身被害が全国各地で増加しています。これまでは目視巡回や罠の見回りが主な対策でしたが、人手不足・コスト・危険性という課題が積み重なっていました。ドローンとAIによるリアルタイム検知は、作業員が山中に入らなくてもクマの位置を把握できる点で、安全性と効率性の両面から新たな選択肢となり得ます。

NSi真岡はこれまでも農業・林業向けのドローン活用ソリューションを手掛けてきた栃木県のIT企業です。今回の機能は、ドローンがインフラ点検や物流にとどまらず、農山村の安全を支えるツールとして広がりつつあることを示しています。


この記事はAIが最新のドローン関連ニュースを要約・編集したものです。
詳細は各参照元をご確認ください。

参照元:
DRONE.jp
PR TIMES(NSi真岡 プレスリリース)